198年5 努力も才能のうち
26日。オスカー兄さんの長女で、姪っ子のペリーヌとシャルルさんが婚約した。
一年かからなかったね…。先輩相手だし、難しいかとも思ったんだけど。
終始ペリーヌが攻めて押し切った感じだったような。プロポーズも直球である。
━シャルルは過去に乙女絡みで痛い失恋をしているので、サポートするつもりでしたが
特にその必要もなく婚約に至りました。プロポーズ側は思うところがありペリーヌの姓を優先。
しかし二代目PCの系譜のモンティロ家の存続もシャルルの弟のドミニクが
ラストチャンスなんだよなーうーん悩ましいなー。
シャルルさんといえば、イスカの乙女のアポロニアさんとの一件があった訳だけど…
アポロニアさんも後輩のシャルルさんと現在、いい雰囲気に見える。
ただ、こっちはまだちょっと時間がかかりそうかな。
27日。冬至なので、朝食はウィンターミール。
ぶつぶつ言いながらも、ちゃんと完食するからマルリスは偉い。はいキリアンも、もう一口。
この日くらいは酒場も健康的なメニューを出すかといえばそんなこともなく
今日も親父含む、常連らしい人たちがエールを楽しんでいた。
それにしても、昔は距離があったのが嘘みたいに親父とヴァレリアンさんはいい飲み友達になったね。
母さんが何かと橋渡しをしているんだろうな…。
夜、帰宅が一緒になったエスメラルダさんに挨拶した。だんだん仲良くなってきたと思う。
エスメラルダさんは、いつも穏やかな微笑みを絶やさないかわいい人。
隣に住んでるのにあたしの「よく会うね」に2回くらい
「そうでしたっけ」と返してきた天然ボケ疑惑がある。
来年には赤ちゃんが生まれるとのこと。うちの子とも仲良くしてくれたら嬉しいな。
28日。市場の屋台の前で、買い出しに来たらしいエミリア姉さんと会った、けど
「食べ物…買うんじゃないの?」
「それが…家計がちょっと厳しくて」
お財布に2ポムにしかないんだとか。早く農場管理番のお給料出してあげてほしい。
━エミリアの家って2系の父娘とエミリアも食べそうだし食費結構かかりそうだなあ。
昼過ぎから、鍛錬を始めたベアートゥスを見守った。
親父とオスカー兄さんと、イシュルメが揃ってるのも地味に気になるけど。
イシュルメの父さんのエドガー兄さんは…やっぱりいないか。
エドガー兄さんこそ運動不足気味なんだから、誰か誘ってきてくれたらいいのに。
そんな家族を尻目にベアートゥスに昼食の差し入れ。これ食べて頑張ってね。
「いいなぁ…ベアートゥス君は…」
それを親父が物欲しそうな目で見てくる。
「…お義父さん、半分こしませんか?」
「いいのか!?ありがとなーベアートゥス君!」
親父…。
ベアートゥスの鍛練は日暮れまで続いた。
「やればやっただけ、手ごたえがあるんだよね。気のせいかもしれないけど」
「ううん、そんなことない。どんどん剣筋が良くなってる」
見ていればわかる。きっと、ますますベアートゥスは強くなれるよ。
29日。闘技場に立ち寄ったら、親衛隊長のゴドウィンさんと副隊長のお義父さんが
選抜戦さながらの手合わせをしていた。すごい、どっちも奥義の応酬で一歩も引かない。
あたしも手に汗握って見入ってしまう。
僅かにお義父さんの優勢勝ち。素晴らしい勝負だった…思わず拍手したよね。
お見事でしたと、そのままお義父さんに言おうとしたら、逆に向こうから笑顔で近付いてきて
えっ。
耳を疑った。奥義を、伝授してくれと仰いましたか…?あたしに、今?
お義父さんがただひとつ習得していない魔術の奥義、ドラゴンフォース。
「ついさっきの手合わせで、いけるという感覚があってね。忘れないうちに試したいんだ」
「そこにちょうどあたしがいたと…」
「うん、これも天の導きじゃないかな?先生、よろしくお願いします」
そう言ってお義父さんが丁寧に頭を下げるので、慌てて止めた。
…それでは精一杯やらせていただきます。どうか受け取ってください。
すんなり伝授は完了した。当然だ。
相手は戦士を10年も務めている、親衛隊のアンヘル副隊長なんだから。
おめでとうございます。何だか、あたしまで達成感でいっぱい…。
「ありがとう。マリテちゃんにいいお土産話ができたよ」
「…ですね。びっくりされると思います」
向こうで再会した出会いがしらに奥義をぶちかますのだろうかという想像はこの際置いておく。
歩みを止めないお義父さん最高です。お義母さんも草葉の陰から惚れ直してるでしょう…。
感動をそのままにベアートゥスに甘そうな身を押し付けた。
頑張れ。アナタもお父さんみたいに、なれるはずだから…!
「ひ、非常食?」
「ちがう」
…そんな素敵なお義父さんと、戦友のゴドウィンさんだけど
夜には酒場でへべれけになって倒れていたのはご愛嬌。いいコンビだよね…。
「お父さんったら!」
と、あたしと一緒に来ていたミーシャが慌ててゴドウィンさんを助け起こしていた。
こう見えて王太孫のお祖父さまで、昼間は頼れる親衛隊長さんなんです本当に。
30日。デートで朝の墓地へ。今年はフェリックスが生まれたり嬉しいことも
ベアートゥスのお母さんの…大変なことも、いろいろあったね。
「偉い、偉い」
向かい合い、ベアートゥスの頭をぽんぽんと撫でた。
「あの…コーデリアさん、また僕のこと子供扱いしてない?」
「さあ…」
そうは言っても大人しくされるがままのベアートゥスだった。
こういうことをして本当に甘えてるのはあたしかもしれないな、とも思う。
昼からベアートゥスは鍛錬をするらしい。市場でスタナミンを買っていた。
せっかくあげた甘そうな実じゃないのか。とっておきをいつまでも使えないタイプかな。
その調子、その調子。疲れたら温かいお茶でもいかが。
ベアートゥスを見ていたら少し遅くなったけど、ソラルさんの家へ赤ちゃんが生まれたお祝いへ。
次男のエクトルくん、ね。年始に生まれたフェリックスとはだいぶ離れてるけど同級生か、よろしく。
━壮年を迎えた夫婦に第二子が授かると割増しでほんわかする。
父似か母似かで、かなり顔立ち変わると思うけど、とりあえずアゴヒゲが遺伝してほしい。
家に帰って子供たちに声をかける。毎年元気に大きくなってくれて、ありがとうね。
キリアンは明日、入学式。フェリックスも、もうすぐ歩き出すだろうな。楽しみだ。
…うん、あたしも幸せだよ。ベアートゥス、今日はゆっくり休んでいい夢を見てね。おやすみ…
邪魔をするな。
たいていの新種には名前を付けたんですが、教会の前で採れる例の甘そうな実?は
タイミングを逃してしまって命名しないまま放置している…どうしたものかな考えてない。
アンヘルに奥義の伝授を頼まれたのは完全に不意打ちでした。
ココロが190いったことなんて気付いてなくて驚いたし
まるで向こうから教えてくれたようで嬉しかった。
アンヘルと実の家族だったのはPCがリリアンの時、成人するまでの僅かな間だったけど
手を離れてからこそ、あの子は立派に成長してくれてもう…!などとすっかり保護者目線。
嫁もいいけど早く孫になりたいですよ、おじいちゃんと呼ばせてください。
おまけ 遺伝ですね
アンヘルのもともとのココロ189の数値は、祖父のアンディからしっかり受け継いだ遺伝子です。
でもおじいちゃんも晩年には190に伸ばし、奥義習得しています。カッコイイ!
アンヘルのハヤサやチカラは、マルセルくんからの遺伝のようですが
こうして見ると顔や体質は母方寄りかなと思います。丈夫な体、寿命なんかは特に……
ベアートゥスはどうなんだろうなあ。ご先祖にあやかって、長生きはしてもらいたいものですが。
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Author:コゲ
ワールド・ネバーランド ククリア王国物語 のプレイ記録のようなもの
172年末まではバージョン2.00、以降DL版3.00の内容となります
ゲーム内容のネタバレあり
場面、台詞の脚色など創作要素あり
お読みになる際はご注意願います
株式会社アルティが権利を持つ『ワールド・ネバーランド』シリーズの画像を利用しております。該当画像の転載・配布は禁止いたします。
(C)althi Inc. http://www.althi.co.jp/
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